静脈内鎮静法、静脈麻酔法とは点滴をとらせてもらいウトウトするお薬をいれてボーっとまたは眠っている状態のうちに歯科治療を終わらせる方法です。
健忘効果によりほとんどの方が治療中の不快な痛み、音、時間を感じず、気づいたら治療が終わっているという状態になります。
静脈内鎮静法、静脈麻酔法は痛みをなくす効果はありません。
痛みをとるのは局所麻酔(お口の中の注射)ですので併用して行います。
普段寝ていて思いっきり叩かれたら起きますよね?
しかしそれが痛くなかったらどうですか?起きませんよね。
そんな感じの原理です。
こんな方は
静脈内鎮静法、
静脈麻酔で
歯科治療を。
- 歯科治療が怖くて仕方がない、ジッとしていられない
- 治療ができなくて怒られてトラウマになった
- 局所麻酔(お口の中にする注射)の後、気分が悪くなった
- 持病があり歯科治療のストレスに不安がある、耐えられない
- お口の中に器具が入ると思っただけでオエっとなってしまう
このような方たちは歯科治療ができないため心まで病んでしまう可能性があります。
歯科治療が出来ないと思っている方(歯科恐怖症)は500万人いるといわれています。
テレビや本などよく取り上げられる歯周病は350万人といわれています。歯周病より断然多いのです。
歯科治療ができない方は決してあなただけではありません。
悩まないでぜひ勇気をだしてご連絡ください。
その勇気に全力で応えていきます。
心まで寄り添っていき笑顔のなれる治療、管理を目指して。
静脈内鎮静法、
静脈麻酔法の手順
- 生体モニターにて血圧、脈拍、呼吸の状態を確認します。
- 点滴をとります。
(細い針を使用しますがここだけ頑張ってください) - 点滴からお薬を流します。
- ウトウトしているのを確認してから処置を始めていきます。
- 処置が終わりましたら回復室へ移動します。
- 血圧、脈拍、呼吸状態、平衡感覚などに異常がないか十分に確認して
問題がなければご帰宅いただけます。
静脈内鎮静法、静脈麻酔法の
副作用、リスクについて
- 鎮静薬の影響で低血圧、呼吸抑制が起こります。
患者様の状態を常時生体モニターにて管理していますので
薬の減量や必要であれば他のお薬の投与にて対応します。
呼吸抑制に対しては酸素ボンベを常備していますので適宜酸素吸入をしていただきます。
- 薬のアレルギーが生じた場合は直ぐに処置を中止し適する対応をとらせていただきます。
静脈内鎮静法、静脈麻酔法を
希望される患者様へ
鎮静法の説明させていただきましたがこの治療法が受けられない患者様がいます。
- 急性狭隅角緑内症と診断されている方
- 重症筋無力症と診断されている方
- 妊娠されている方
- 15歳未満の方
この項目に当てはまる方は治療ができる病院をご紹介させていただきます。
初診から治療の流れ(急な痛みがない場合)
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問診、視診、レントゲン診査、ある程度の治療方針のご説明
歯科診療の何ができて何ができないのか、どうしてそうなったのかなどのカウンセリングがメインとなります。
できる内容によって歯周病の検査、お口の中のお写真などを追加していきます。
できる検査が多いほど正確な診断、治療プランが立てられますが出来ないことを無理にさせる事は決してありません。
出来る内容の情報をもとにある程度の治療プランを立てていきます。この説明に十分な時間をとります。
ここで治療内容に同意をいただければ次回からお口の中の治療に入ります。
注意点として初診で静脈内鎮静法、静脈麻酔法は残念ながら出来ません。 -
お口の中のクリーニング
まずはお口の中の環境を良くしていきます。家が頑丈でも土地が悪ければ意味がありませんよね。
土地というのは歯科でいう歯茎と骨です。
しっかりとクリーニングをしていきます。
クリーニングの行為自体が怖い方はここから鎮静法を開始していきます。 -
治療計画に沿って静脈内鎮静法、静脈麻酔による歯科治療
鎮静を始める前にその都度行う治療内容は必ずご説明します。
終わった後も治療内容を必ずご説明します。 -
全ての歯科治療が終わったらメインテナンスへ
苦痛だった歯科治療がすべて終わるととても解放的になると思いますがここからが本当のスタートです。
このメインテナンスが一番大事になります。ここで油断してしまうと元の状態より治すのが難しくなる場合が多いです。
メインテナンスも鎮静法で行うことも可能ですので3か月に1回はお口の中をチェックさせていただきます。
患者様が疑問に思うことはよくある質問にまとめておきますので
参考にしていただけたら幸いです。